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冷たくても温泉? 意外と知らない温泉の定義をわかりやすく説明します!

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こんにちは、温泉に入ることが日々の生きがい、Amakuchiです。

僕は仕事とプライベートの双方で、よく日本各地に行きます。
各地方に行ったときに楽しみなのは、もちろん観光、グルメなのですが、個人的に外せないのは温泉です。

温泉は、体を温め、日々の疲れを癒してくれます。
そして、泉質、景色など、温泉ごとにそれぞれ特徴があり、それぞれの温泉ごとに違った楽しみ方をすることができます。

僕は少し前に温泉の良さに目覚め、ここ5年くらいで4~50ほどの温泉地に行きました。最近は、1~2ヶ月に1回くらいのペースで地方の温泉に赴いています。

その過程で色々と温泉について学びましたが、個人的に「知らなかったなぁ」とか、「こういうことなのか!」と感じることが多々ありました。
温泉は日本人にとって馴染みあるものですが、温泉の知識自体には触れることが少ないのではないかと思います(僕もそうでした)。

そこでこのブログでも、素人の観点から「温泉をもっと楽しむための簡単な方法」をテーマに、色々と温泉について紹介していきたいと思います。
あくまで「分かりやすく、頭にはいりやすく」をモットーとし、少しでも温泉を楽しめるような知識を共有できたらと考えております。

温泉の話によく出てくるのは泉質ですが、今回は「意外と知らない温泉の定義」についてお話しようと思います。
つまり,温泉って何?? ということです。



温泉とは??

温泉を知らない人はほとんどいないと思いますが、「温泉って何?」っていう質問に答えられる人はそう多くないと思います。

「地下から湧いてくるお湯のことでしょ??」

と思う方も多いでしょう。

それは間違いではないのですが、あくまで温泉の一部しか表現できていません。

では、温泉とは何なのでしょうか?

環境省が定めた法律(温泉法)によると,

地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)

と説明されています。

つまり、温水だけでなく鉱水水蒸気などのガスも温泉に含まれるということなんですね~。

でも、この説明だけだとなんだかよくわからないですよね。
そこで、おおまかにどういう条件が満たされれば温泉なのかということを説明していきたいと思います。

温泉の条件とは??

温泉には、いくつか条件があります。
大きく分けると2種類で、「温度」「成分」の基準があります。

何度くらいあれば温泉??

温度の定義は簡単です。

それは、25℃以上あること

成分が薄くとも、源泉が25℃以上あれば温泉です。
ですが、お風呂の温度設定をしていたり銭湯に行っていたりする方は分かるとおもいますが、25度ってかなり水温が低いですよね??
一般的に、プールの水温は25~30℃くらいといわれています。つまり、ちょっと冷たいプールくらいの温度ってことです。

このくらいでも、温泉に含まれるのです。

ちなみに厳密には、25~33℃までが低温泉、34~41℃までが温泉、42℃以上が高温泉と言われます。

入浴時に気持ちいいと感じる感じる温度設定が42℃前後とされているので、低温泉や温泉の一部は加温(ボイラーを使ったり、お湯を加えたりして温度を上げる)を行っているところが多いです。
逆に、高温泉の一部は外気を利用したり加水することで、温度を下げている場合が多いです。

こうやって、温泉は人が入るのにちょうどよい温度に調整されているわけです。
ですので、加水・加温なしという温泉は価値が高いと言われているのです(源泉100%かけ流しを謳っている温泉が、これに相当します)。

どんな成分が含まれていれば温泉??

上で、源泉が25℃以上であれば無条件に温泉認定されると書きました。

では、源泉が24℃以下の場合はどうなるのでしょうか?

まず、源泉が24℃以下のときは、「冷鉱泉」と言われます。つまり、温度の条件だけだと温泉とは認められません。
ですが、特定の成分が含まれている場合、温泉と認められます。

温泉と認定されるのに必要は成分の条件は結構たくさんあるので、詳しくは以下のサイトを参考にしてください。

www.env.go.jp

リンク先の表1に列記されているのが、その条件です。

でも、こんなに全部覚えられませんよね??(僕も最初から全部は覚えられなかったです…)

ですので、比較的分かりやすく、(僕個人の経験から)わりとよく見る条件を3つほど紹介します。

条件1:総成分量が1000mg 以上!

総成分とは、温泉に含まれている成分の総計のことです。
細かくは、温泉成分表の読み方に関する記事を後ほどupするのでその時にお話しますが、温泉の総成分とは大きく、
「陽イオン」「陰イオン」「遊離(イオン化してない)物質」の合計になります。

基本的に、遊離物質は微量であることが多いので、陽イオンと陰イオンの量の合計を見て大体1000mg超えてるかどうかを見たら、この条件に当てはまってるかどうかが分かります。
(ちなみに同じ1000mgという基準だと、遊離二酸化炭素(「溶存ガス成分」という上の3つとは異なる区分に含まれる)が1000mg超えていても、温泉の条件が満たされます)

条件2:酸性泉である!

phって、学校の化学の授業でありましたよね。
低いほど酸性で、高いほどアルカリ性ってやつ(phの数値で試験紙の色が変わるとか、誰しも実験でやったのではないかと思います!)。

あれは、温泉でもあてはまります。
つまり温泉にも、酸性、中性、アルカリ性の区分があるっていうことですね。

phについても別の記事で詳しくお話しますが、中性、アルカリ性は温泉の条件とは関係ない一方で、酸性だけは関係があります。
そう、酸性泉の場合は、それだけで温泉の条件になるのです。

厳密には、酸性泉は水素イオンが1mg以上という風に決まっているのですが、酸性泉の場合は酸性と書いてあるので、細かい数値を見なくても条件が満たされているかどうかがわかります。




条件3:メタケイ酸が50mg以上!

メタケイ酸という成分があります。
僕も温泉に興味を持つまでは全く知りませんでした。

詳細は割愛しますが、メタケイ酸は保湿効果を持つ成分と言われていて、含有量が多ければ美肌効果が高いと言われているんですね。

そんなメタケイ酸ですが、結構色んな温泉に含まれております。
そのため、「他の条件は満たしていないものの、メタケイ酸の条件だけは満たしている」という温泉もちらほら見受けられました。
ですので、(個人的な感想ですが)温泉の条件を満たすための最終防衛線みたいなところがあるのかな?と思っています。

そのメタケイ酸は、50mgあれば温泉と認められます(ちなみに100mg以上あれば美肌効果が高いと言われています)。

これは前述の「遊離成分」のところに書いてあるので、
「とりあえずどこ読めばいいかわかんないけど美肌効果も見れるしメタケイ酸だけ見ておくか!」
みたいな感じで確認してもらえればよいかな、と思います。

おわりに

温泉の定義を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
あったかくなくても温泉になるというのは、知らなかった方にとっては意外な話だったのではないかと思います。

温泉の条件もたくさんあることから分かるように、温泉の世界はとても奥深いです。
これからも分かりやすさに重点をおいて、温泉のことを色々紹介したいと考えています。

以上、Amakuchiでした!